ポルシェ

ポルシェのオプション選び – 718ボクスターGTS4.0のオプションをレビュー

toshi

ポルシェを購入する時に必ずと言っていいほど悩むのが、「豊富すぎるオプション」選び。
項目数は数十に渡り、そしてそれぞれにまた数個〜数十個の選択肢が用意されている。

私がオプション選びで悩んでいた時、参考にした情報は「実際にポルシェを購入した・乗ってみた」人たちのレビューであった。
今度は私の情報が、718ボクスター・ケイマンの発注を検討している人にとって、少しでも参考になれば幸いである。

本記事では、私が718ボクスターGTS4.0を発注した時のオプションを、「付けて良かった」と「付けなくても良かった」に分けて記載し、また、色やデザインなど個人の好みに関するオプションや、後悔したオプションについても記載する。

※本情報は2022年発注時点の情報のため、現在のオプションと若干の違いがあることはご容赦頂きたい。

付けたオプション一覧

まず初めに、私のボクスターは以下の通り、左ハンドル・MT仕様で注文した。

注文書に1ページ目に、主要な情報が記載されていた

そして、私が実際に付けたオプション一覧は以下の通りである。
オプション総額183.5万円と、これだけで国産車が1台買えてしまうことに驚かされる。

オプション一覧

車両本体価格 + メーカオプションで、1,374万円になり、

車両本体価格 と オプション費用

税金保険やその他諸費用により、総支払額は1,440万円となった。

総支払額

付けるべきオプション

付けるべきオプションは以下となる。
いわゆる「快適装備」達がこれにあたるだろう。

カテゴリオプション名価格
ライト電動可倒式エクステリア ミラー (カーテシーライト 付き)¥50,000
コンフォート機能及びアシスタンス システムレーン チェンジ アシスト¥98,000
コンフォート機能及びアシスタンス システムポルシェ エントリー&ドライブ システム¥117,000
インテリアシートヒーター¥70,000
インテリアシートベンチレーション¥155,000
インテリアヒーター付きマルチファンクション ステアリングホイール¥78,000
インテリアフロアマット¥18,000
インテリアスモーカー パッケージ¥9,000
インテリアシートベルト(ガーズレッド)¥46,000
付けるべきオプション一覧

電動可倒式エクステリアミラー

便利機能に該当する。
車をロックした時に、自動でミラーを折りたたんでくれる機能である。

これがないと、車をロックした時に自動でミラーが折りたたまれず、面倒くさい。
駐車場でミラーにぶつけられるリスクを減らすためにも、このオプションは必須だろう。

一般的には当たり前のように付いている機能がオプション扱いな点に関しては、(良い意味ではなく) 流石ポルシェといったところか・・・。

レーンチェンジアシスト

安全装備に該当する。
車線変更する際などに、隣に車がいるとアラートを上げてくれるシステムである。

これに関しては、私は最初は付ける気がなかった。
しかし、とあるポルシェ乗りの方から、「帆を閉じた状態でのボクスターは非常に視界が悪いので、これは付けておいた方がいい」とのアドバイスを貰い、追加することにした。

結果としては、「追加して良かった」と思った。
実際、帆を閉じた状態でのボクスターは視界が非常に悪く、車線変更の際に隣のレーンが見えなかったが、レーンチェンジアシストのインジケータを見ることによって、車線変更の判断が楽になった。

ポルシェエントリー&ドライブシステム

便利機能に該当する。
いわゆる、スマートキーである。

開錠や施錠する際、いちいちポケットからキーを取り出さずに済むので、面倒くさがりな私にとってはありがたい機能だった。
また、キーロックだけでなく、エンジンスタートもキーを差し込まなくてもよくなるので、ポケットにキーを入れながら、開錠 → エンジンスタートまで出来て助かる。

シートヒータ、シートベンチレーション、ヒータ付きステアリング

快適装備に該当する。
温度調節系のオプションである。

これらはオープンカーであるボクスターには必要な装備であるが、ケイマンには必須ではない装備である。

ステアリングヒーター + シートヒータがあれば、真冬にオープンで運転していても寒くなかった。シートヒータは、特に同乗者が女性の場合は喜ばれるだろうと思う。

シートベンチレーションに関しては、ある程度の暑さまでなら快適に運転ができるので、夏は毎回使用していた機能だった。(ただし、外気温計が40℃を超えるような暑さだと、陽射しの強さも相まって帆を閉めざるを得なかったことはあった)

シートヒータ、シートベンチレーションに共通することではあるが、誰かを乗せてオープンにする場合、同乗者に合わせて個別に温度調整が出来る事が強みであると感じた。

シートベルト (カーズレッド)

内装のドレスアップ系のオプションに該当する。

私の場合、ボルドーレッドのツートーンレザーインテリアを入れていたため、それに合わせる形でシートベルトも赤色に変更した。

同乗者からもウケが良かったため、入れてみて良かったと感じたオプションだ。

フロアマット、スモーカーパッケージ

フロアマットは、社外品でもなんでも良いが、入れておいた方が汚れを気にせず乗れるのでありがたい。

スモーカーパッケージは、喫煙用・・・ではなく、ただ単に小銭などを入れる小物入れスペースが欲しかったので追加したオプションだ。(恐らくほとんどのポルシェユーザが、スモーカーパッケージを喫煙用途ではなく、小物入れとして使用しているだろう・・・笑)

付けなくても良かったもの

付けなくても良かったものは以下となる。

カテゴリオプション名価格
シートアダプティブ スポーツシート プラス(18way 電動 調節)、メモリーパッケージ付き¥437,000
レザーインテリアヘッドレストのポルシェ クレスト¥38,000
付けなくても良かったもの

アダプティブスポーツシートプラス (18way)

シートの種類自体の選択オプションである。

このオプションは、欲しい人と要らない人に分かれる印象がある。
以前乗っていた970パナメーラGTSも、この18wayのアダプティブスポーツシートプラスだった。
そして、ボクスターでもこのシートを選択したのだが、正直この選択が正しかったのかは、今でも疑問である。

パナメーラもボクスターもそうだったが、長時間高速道路を運転していると、腰が痛くなってしまっていた。
18wayも調整できるのだから、いくらでも自分の体にフィットさせられるように思えるが、特に腰の部分がいまいちしっくりこなかった。

そんな中、PEC (ポルシェエクスペリエンスセンター) で乗ったケイマンGTS4.0が、標準装備の2wayスポーツシートプラスだった。それの座り心地、特に腰の部分がピッタリフィットした事に感動し、「次は18wayじゃなくて標準のシートにしようかなぁ・・・」と思った事は今でも覚えている。

余談ではるが、PECに919 Hybrid Evoが飾っていたことに感動した

ヘッドレストのポルシェクレスト

内装のドレスアップ系のオプションに該当する。

私自身は好きなオプションのひとつだったが、このオプションによって、同乗者からのウケが良くなることはなかった。

個人の好みによるもの

以下は、個人の好みによるオプションである。
いわゆる「カラー」に関するものが多い。

カテゴリオプション名価格
エクステリアカラーキャララホワイト メタリック¥149,000
エクステリアカラーコンバーチブル ソフトトップ(レッド)¥0
インテリアカラーツートーン レザー インテリア(ブラック/ ボルド ーレッド)¥354,000
エクステリアモデル名ロゴ削除¥0
個人の好みによるもの

ボディ色 キャララホワイトメタリック

通常のホワイトよりも、青白っぽく見えるメタリックホワイトカラーである。
通常の白は少し黄色っぽくも見えるため、個人的にはこちらのキャララホワイトメタリックをオススメしたい。(※ただし、2024年9月時点では、残念ながらキャララホワイトはオプションから消えてしまったようだ)

青白く見えるのが分かるだろうか?

ツートーンレザーインテリア (ボルドーレッド) + ソフトトップ (レッド)

レザーインテリアは内装色のオプションである。
ソフトトップに関しては4色から選ぶことができ、どれを選んでも追加費用はかからない。

白のボディに赤の内装 + 赤色の帆という組合せにしたかったため、このオプションを導入した。
ただし、ツートーン「ではない」方のボルドーレッドはオススメできない。
ダッシュボードまで真っ赤に染まるため、かなり派手になってしまうからだ。

ツートーンであれば、以下の写真のようになる。

上半分は黒、下半分とシートは赤という配色

モデル名ロゴ削除

これも好みの問題ではあるが、GTS4.0に関しては、ロゴを削除して正解だと思った。
もしロゴがフルに入っている場合、「718 Boxster GTS 4.0」という長いロゴになり、悪目立ちするだろうなと思ったからだ。

なのでもちろん「718」だけにする変更でも良い。
今回は背面をスッキリとシンプルにさせたかったので、「ロゴ無し」という選択にした。

ロゴ無しでスッキリしている

付けた方が良かった・・・と後悔したもの

付けた方が良かった・・・と後悔したものが2つあった。

LEDヘッドライト

ポルシェセンターに発注した当初では、「PDLS+ 付きLEDヘッドライト」で発注していた。
青白っぽいキャララホワイトの外装色には、青白っぽく光るLEDヘッドライトの方が似合うと思っていたからだ。

しかし、生産枠の確定の連絡の際、「LEDヘッドライトが部品調達困難なため生産できません。バイキセノンであれば生産可能ですが、いかがされますか?」とポルシェセンターの担当の方から連絡が入った。

その時、死ぬほど迷ったのであるが、「このままボクスターGTS4.0が生産中止にでもなったらもう二度と新車では手に入らない。バイキセノンでも良いから買おう」と決めた。

しかし結局のところ、ヘッドライトが点灯する度、「LEDにしたかったなぁ・・・」という想いがよぎり、後悔する事になった。(バイキセノンだと、どうしても黄色っぽく見える)

ただしこれは、私個人がLEDの発色が好きなだけなので、バイキセノンでも問題ない人にとってはどちらでも良い話である。

2ゾーンオートエアコン

運転席と助手席で、それぞれ独立してエアコンの温度を調整できる機能である。

妻と乗る時、特に暑い夏場になると起きる問題があった。
それは、「エアコンが寒い」問題である。

私は暑がりなのでエアコンの温度をガンガンに下げるのだが、妻は寒がりなのでそれが寒いと感じる。
この問題を解決できる、「2ゾーンオートエアコン」は、付けた方が良かった・・・と後悔した機能であった。

最後に・・・ポルシェのオプション選びで学んだこと

ポルシェは決して安くない買い物である。(正直、ボクスターを買う時はかなり決心が必要だった)
そんな価格のものを買う上で、決して妥協をしてはいけないと学んだ。

今回の、バイキセノン vs LEDヘッドライトのように、自分が妥協した点は、納車された後もずっと気になるものだなぁと感じた。(他人から見ればどうでもいい些細な問題であり、私が気にし過ぎているだけだとも思う。しかし、妥協した点は結構尾を引いてしまったのも事実だ。)

今回のレビューが、誰かの後悔を減らす役に立てば幸いである。

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ABOUT ME
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会社員, 組込みSW開発PM
社畜気味な会社員で、1児の父です。
組込みSW開発のプロマネをしています。
開発効率化のためのスクリプトも書いてます。
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